丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、シンガポールの子会社 Marubeni Growth Capital Asia Pte. Ltd.を通じて、インドネシアの医療用消費財メーカーであるPT One-ject Indonesia(以下、「Oneject社」)へ出資参画しました。

東南アジアでは、人口成長に伴う中間所得層の拡大により医療への需要が増加しており、同地域における医療市場の成長率は年率約8~10%と、先進国市場対比約2倍の速度で成長しています。中でも、注射器を含む使い捨ての医療用消費財は、医療水準や衛生意識・作業効率化に対する意識の向上を受けて、あらゆる医療サービスでニーズが高まっていることから、医療市場全体の成長とともに着実な成長が見込まれています。
Oneject社の主力製品である安全機構付き注射器(使用後の針刺し事故や・再利用を防止する安全機構が付帯された使い捨て注射器)は、WHO(世界保健機関)にも認定され、現在、インドネシアにおけるシェアは約90%を占め、世界各国でも広く利用されています。
また、インドネシアでは医療用消費財・機器産業の国産化推進政策をうけ、国内メーカーの重要性が高まっており、Oneject社はこのような政策面での後押しを受け、自社製品の多角化を行いながら、東南アジアにおける総合医療用消費財・機器メーカーとして成長することを目指しています。丸紅は戦略的事業パートナーとして、Oneject社の事業多角化および東南アジア全域への事業展開を多面的にサポートしながら、インドネシアの医療品自給の改善に貢献していきます。
丸紅は、成長ポテンシャルの高い東南アジアおよび米国の消費者向けビジネスに取り組むため、2022年に次世代コーポレートディベロップメント本部を立ち上げ、2030年までに丸紅の新たな収益の柱となる事業の構築を目指しています。今後も、東南アジアで成長ポテンシャルの高いメディカル領域への投資を通じて、更なる価値創造を目指していきます。
<Marubeni Growth Capital Asia Pte. Ltd.概要>
本社所在地:16 Raffles Quay, #13-03, Hong Leong Building, Singapore 048581
代表者:Bharat Sarma
ウェブサイト:https://marubenigrowthcapital.com/
事業内容:東南アジアの次世代消費者向け事業への投資および運営
<Oneject社概要>
本社所在地:Jalan Olympic Raya Kavling B-9, Sentul, Bogor, 16810, Indonesia
代表者:Jahja Tear Tjahjana
ウェブサイト:https://oneject.co.id/
事業内容:医療用消費財・機器の製造、医療機器メーカー向けのサービス提供